平成19年1月30日


特集 洗車場経営の徹底研究     過去の復刻シリーズ

園芸店との相乗効果期待し開設

初月売上げは150万円
   カーウォッシュ小金井公園

「カーウォッシュ小金井公園」は、小金井公園と玉川上水に囲まれた自然環境に恵まれた洗車場。すぐ隣接して園芸センターを経営し、ユニークな存在だ。経営者の横山社長は園芸センターと洗車場がうまくマッチすることを念願している。オープンしてまだ一ヶ月余りだが、最初の一ヶ月で150万円の売り上げがあり、コイン洗車場としては順調なすべり出しである。横山社長のモットーは顧客に満足した雰囲気を与えつづけるような洗車所にしていきたいということであった。

門型機にも若い客層 自然環境の利点生かし

「カーウォッシュ小金井公園」(小金井市桜町3-4-18横山喜代司社長)は、その名の通り小金井公園と玉川上水の深い緑に包まれた静かなたたずまいのコイン洗車場で、五日市街道に面する。中央線武蔵小金井駅から歩いて20分のところに位置する同洗車場がオープンしたのは7月23日で、まだ真新しい感じがする。オープンしてまだ一ヶ月余しか経っていないが、オープン時一ヶ月の売り上げは150万円とすべり出し好調なスタートを切った。

 「普通はオープン時は100万円を切ると聞いていたが、100万以上を売り上げたのは、時期的なものもあったのだろう。コイン洗車場の売り上げは一番天候に左右されるそうだが、とにかくこの一ヶ月間は全然雨が降らなかったのも幸いした。今後ともこの好調なすべり出しがキープしていければと思っている」(横山社長)

 オープンに際しては、周辺の住宅一軒一軒に専門業者を頼んで五万枚のポスティング・チラシを配布。またステ看板も約50本ほどたてたという。近くには同業者のコイン洗車場も五軒程あるというが、商圏は半径2〜3キロだということ。

 横山社長はもともと本業としてこの地に園芸センター(500坪)を二十五年間程経営してきた。ご先祖は約二百五十年つづいてきた大地主であった関係で、今も広い私有地を有し、園芸センター横の空地をいかに有効活用しようかといいろいろ考えた末、今回洗車場にすることに踏みきった。

 洗車場開設の動機について横山社長は「街道に面しているため、テナントとかマンション建設も考えたが、結局、設備投資も左程かからず、回収率もいいし、いざとなれば転用も効くということで洗車場にした。洗車場は地域住民の為にもなる。それと私の親戚がコイン洗車場を経営していたことも、大きなアドバイスとなった」と語るが、その親戚は、国分寺市内で洗車場「オートスクェアー戸倉」を経営する戸倉昇社長である。

 もちろん本業は園芸センターであるが、園芸は自家栽培のものも販売する本格的なもの。オープン初日と二日目には、洗車客全員に”鉢花”も無料プレゼントして好評を博した。洗車場の入り口には、お花屋さんらしく色とりどりの季節の花壇をめぐらされている。

 園芸センターに隣接する洗車場は敷地300坪。自宅も直ぐ近くにあって、洗車場管理にはもってこいだ。

 洗車場内の諸設備は、遠州工機のスプレー洗車機4台、エムケー精工のセルフ型門型機1台のほか、遠州工機のバキュームクリーナー2台、洗車機サーイビスのマット洗い機1台、それに洗車カード販売機とソフト99の新商品「洗車用品自動販売機」1台、ドリンク販売機1台が設置されている。とくに洗車用品自販機はこれから各洗車場に普及していくものとみられるが、同店では関東でその第一号機設置となった。この自動販売機は300円〜500円の価格帯でコーティングWAX、水あかシャンプー、洗車スポンジ等合計16品目が販売され、一ヶ月での売上げは十万円を超えたという。

 最近ではコイン洗車場に門型機を設置するケースが多くなってきたが、「スプレー機はやはり若い人が大半だ。門型機を使用する人は年配者が中心だが、若い人でも結構しようしている。傾向としては急ぎのお客が多く、短時間で拭きとり作業もしないでいく人が多い」と横山社長は語るが一ヶ月の売上げ構成比で見ると、スプレー機6割、門型機4割の比率だったという。

 平日と土曜・日曜では、平日1に対し、土曜・日曜が3〜4倍の込み具合になるという。また一人平均使用料金は600円前後だということ。

( 連洗場版 抜粋 )


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